2014年5月26日月曜日

イニシエーション・ラブ

読み終わった!
おもしろかったー!ざわざわしたー!

【イニシエーション・ラブ】
僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。
やがて僕らは恋に落ちて…。
甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを
瑞々しい筆致で描いた青春小説― と思いきや、
最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、
本書は全く違った物語に変貌する。
「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。


(以下、若干ネタバレ注意)
そう。ほんとう、表面的には普通の恋愛小説 という感じ。
だけど、相方の感想(ネタバレ無し)を聞いて、かなり注意深く読んでいたから
【最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。】
とあるけど、後半はもう違和感ばっかりで
仕掛けに気付いた後半(の、後半)は、前半に戻って要所要所を確認したり、
やっぱりそうだ〜!と、ニヤニヤしながら読んだ。
だから【最後から二行目】は「衝撃!」というより「すっきり!」という感じ。
パズルがパチパチと繋がっていくのが気持ちよかった。
(物語の真相はかなりエグいが…)

その仕掛け…は、
最近読んだ【ここは退屈迎えに来て】と【花の鎖】にも共通していて、
それもあって、わかりやすかったなぁ。(◯◯軸のトリック)
(【ここは退屈〜】はミステリーじゃないけど)
ただ、この2作は清々しい気持ちになれるけど、
【イニシエーション・ラブ】はゾッとした。
コワイ。ニンゲン、コワイ。

おすすめー!!!